最近日本は少子高齢化に伴い65歳以上の数は、およそ約3500万人となり全体の約27%となります。さらに1人暮らしの高齢者も増えていて2016年時点で約650万人と年々増加傾向になっています。
1人暮らしの高齢者で最大の問題が孤独死です。今や社会問題まで発展するほどの悪化で、原因としてあげられるのは、近所との付き合いが少ないことや核家族化により高齢者夫婦だけで生活している人が増えていることです。特に男性が孤独死するのが多いです。理由として料理や掃除といった家事は女性がやることが多いので、いざ1人になったときに食事などの栄養や部屋の掃除や整理といった衛生面が悪いので、生活の質が落ちてしまいます。それが原因で男性が孤独死が多い傾向です。
なぜ1人暮らしの高齢者が多くなったのか、背景には経済面があります。前は子供、父母、祖父母の3世帯が一緒に暮らしていて、子供が祖父母が面倒見るのが当たり前でした。しかし最近では、子供が進学や就職により親元を離れて、残った荘父母はその後離婚や死別により1人暮らしになります。
孤独死なりやすい特徴として経済力の低下が挙げられます。定年後は年金と貯金、生活保護で生活する方が多いと思います。特に生活保護で受ける方が最近多く、それに伴い審査を厳しくなりましたので、老後に向けて投資などの収入や、貯蓄を貯めておくことで豊かに暮らすことが出来ます。
孤独死をなくすために国も対策をしております。高齢者でも積極的に働いて社会へ参加し、健康と意欲を向上する社会づくりについて行っています。働くうちは多く人とのつながりや自分に生きがいを感じることが出来る社会に変わっています。
以前は近所付き合いがありましたが、最近は地域のつながりがなかったり、家族関係がないなど、コミュニケーション力が低下しているのが現状です。しかし、1人暮らしの高齢者などにとっては万が一体調が崩したときに気づいてくれる人が必要になります。それを解決するために地域で活動している民生委員や協力期間、地域ボランティアの方々が、お声がけや訪問などを行います。相談する窓口はその地区の地域包括支援センターにあります。
それでも健康上を理由に仕事やボランティア活動が出来ない方でも自治体が地域社会全体で支援に乗り出すのが増えています。郵便局や宅配業者などの声かけや、定期的に職員が自宅に訪問し安否を確認する支援を導入するところもあります。
孤独死が不安な方には、一番いい方法として有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅などの施設に入居することです。それでも入居する条件があったりして入れないじゃない方もいると思いますが、最近は、介護認定を受けなくても入居することが出来る高齢者向け住宅が多く、職員の方々に日々の健康確認や安否確認等体制が整っているので孤独死などの不安が解消されます。
気持ちよく最期を迎えるためにも、孤独死にならないようにいろいろと工夫しながら終活をするのはいかがでしょうか。