これまでの事例でも紹介した孤独死ですが、今もなお増加しております。これから当たり前のようになることも私達は考えないといけません。賃貸物件においても次に住まれる方に快適に貸し出せるよう大家さんはいろいろと工夫されています。
事件性のない孤独死であっても、死後の経過が長期になると事故物件扱いとなってしまいます。
ある大家さんは周辺にはビルや学校、スーパーといった繁華街にある築20年ほどのマンションの物件を管理しておりましたが住んでいた方が孤独死となり事故物件となってしまいました。住人は40代の男性で病で倒れてしまい、誰にも気づかれずにそのまま放置され、発見されたのは亡くなってからおよそ2か月後に発見されたとの事です。
近隣に住む住民から「異臭がする」という通報により、警察と管理者が確認したところ、横たわってる男性の遺体を発見しました。
亡くなった場所は南側に面したリビングルームでした。
すぐに業者を手配し特殊清掃を行い遺品もすべて整理され壁紙やリビングのフローリングも剥がされ、すべて張替えをしリフォームをしました。
それでも次の入居者のためにと、お祓いを行うことにされたそうです。
祭壇には、神木が飾られ、他に米や塩、お酒、水、そして野菜や果物といったものが並べます。そして準備が整いましたら、宮司はお祓いを始めます。
今回お祓いをした宮司さんは、宮司になって40年にもなるベテランで、事故物件のお祓いを始めたのが15年前でした。
こちらの宮司さんが事故物件のお祓いを始めた当時は、あまり孤独死後のお祓いは浸透してなく特殊清掃の業者が独自でお祓いを行っていた時代でした。宮司さんはこの独自で行われているお祓いに疑問を抱き、事故物件でのお祓いを引き受ける事にしたそうです。
すると今まで独自でのお祓いを行っていた不動産関係者から、お祓いを求められる依頼が急増したそうです。
不動産を扱う方々に取って孤独死は避けて通れないとは思いますが次の方に気持ちよく暮らして頂くために考え努力をされています。
私達も生前整理や遺品整理などを通して少しでも不安を取り除けるよう出来る事をしていきたいと考えました。