故人が亡くなり、その残された遺品を遺族で分け合う事を「形見分け」と言います。亡くなった方を慈しみながら、分けて頂いた遺品を使いながら身近に故人を感じる為の方法です。

以前は、どの地方でも昔から行われてきた風習でした。しかし、昨今の時間的余裕がない現代人の生活では、ゆっくりと遺品を整理しながら、昔を思い出しながら写真、衣服、家具、等を整理するという事が難しくなっています。

人によっては借家や賃貸アパート等で賃借料を支払い続けなければならない為、残されたご家族のご負担(金銭、労力、時間)は目に見えない部分にも沢山あります。

ほとんどの場合は、葬儀後に直ちに遺品整理と処分に取り掛かる事が多く見受けられます。以前は49日までは、形見分けを行わずに故人を思い出す為の時間でもありました。

出来る事なら、49日の法要を終えてから遺品整理を行えると良いですが、それが実現難しい場合は、私達専門会社にご相談して頂き、お客様にあった対応をさせて頂きます。

遺品の分類で、「貴重品」「思い出の品」「愛着の衣類」「愛用の家具・家電」は、直接故人のご家族の皆様に事前に回収してもらいます。私達専門会社は、ご家族様が必要な遺品を引き取った後に、その他の遺品整理(撤去処分)を行います。

食料品は原則として依頼主の方に処分をして頂いております。家電製品は、リサイクル法で処分費用が掛かりますので、中古品として売却出来るものや使用できるものに関しては、ご家族様の方で引取り会社の売却対応は行って貰っております。

まず始めに、貴重品をご家族様で保管管理してください。貴重品とは、「現金」「貴金属」「宝石」「金融機関の通帳」「金融機関で使用の印鑑」「実印」等の直接的な財産を指します。

遺品整理をする際にまず行なって欲しい事は、故人の方の貴重品をご家族で把握をして正確な金額と商品アイテム数を把握する事が望まれます。遺産相続は相続開始から10ヶ月以内に終えて相続税を支払わなければなりません。

時間が沢山あるようで、気付くと期日に近づいている事が多々あります。迅速な対応をする為にも、まずは換金性の高い貴重品はご家族の皆様で金額を共有する事で、遺産分割協議がスムーズになります。

次に思い出の品の保管になります。思い出の品とは、「写真」「手紙」「衣類」「家具・家電」「愛用していた趣味の道具」等です。楽しかった写真、愛用していた衣服、特別な記念日に買った家具、等に多くの思いが詰まっていて、ただの物ではないからこそ、大切にご家族の皆様で保管して頂きます。

次が愛用の家具・家電です。生活に必要な家具・家電を指します。故人が大切にしていたオーディオ機器、パソコン、タンス等を、清掃、リメイクしてご家族が改めて使われる事があります。

物の新しさだけが良い訳では無く、アンティーク調、ビンテージ、インテリアとして、使う方が多くいらっしゃいます。ご家族の皆様で分けて使える家電は保管して頂き、不要な家電で売却が可能な物に関しては、ご家族の皆様で中古買取等に持ち込んで頂きます。私達は、残った不要な家電を遺品整理(撤去処分)していきます。