生前整理をしようとしてもなかなか捨てられないものが多くでてきます。思い出がつまったもの、高価だったもの、何かの記念だったもの、友人からもらったものなど理由はさまざまだと思います。しかし私たち遺品整理業者に依頼がくると数日で片付けることになります。

一軒家であればトラック数台分を一気に処分することになるのです。そうなる前に、思い出を紐解きな[無料写真] ミノルタ24ラピッドのコンパクトカメラがら少しずつ片付けてみてはいかがでしょうか。最近ではデジカメやスマホなどで写真を取って思い出として残しながら片付ける方も多いようです。

実家にいくと押入れの奥に大抵しまってある雛人形。昭和の時代には豪華な雛人形が流行しており、私が小さいころも7段飾りという組み立てると1畳分もある巨大な雛人形がありました。

おそらく何十万円かはしたのではないでしょうか、ダンボールで何箱分もある雛人形です。現代のマンション生活では広げる場所もしまっておく場所もありませんので、孫たちが生まれたときも引き取りません。たくさんのきれいな人形を捨てるのは忍びなくてそのままになっていたケースが多いようです。

人形は押入れに入れたままにしておくと大抵はカビが生えるか虫に食われています。いつ開けたかわからない雛人形は残念ながら飾れる状態ではないかもしれません。

そのような状態で押入れで朽ちていくならばすっきりと処分してしまうほうが良いのではないでしょうか。大きな雛人形は金属やプラスチックのパーツも多く、燃えるゴミと燃えないゴミに分別する必要があります。

人形をばらばらにして捨てるのが忍びないのではあれば、人形だけはお金をかけてでも供養するのも区切りをつける意味では良いでしょう。

昔は晴れ着といえば着物でした。実家には着物ダンスという薄くて大きな引き出しがたくさんあるタンスがありました。最近は着物ブームもあるようで、若者が着物をアレンジして着ることが流行っており、インターネットでも着物買取をうたうサイトが多くあります。

確かに昔は着物は古着屋で売れたのですが、最近では難しいようです。古い着物は柄のデザインも古いためにニーズもなく、ほとんど値段が付きません。専用のタンスまであるほどですので恐らく高価だっ[フリーイラスト] 成人式に出席する着物姿の女性たのだと思いますが捨てるしかありません。

遺品整理の際に衣類はもっとも多く処分するものになります。タンス、押入れ、衣装ケース、夏服、冬服と分散してしまってありますが、すべて合わせるとかなりの量になります。しかしほとんどの服がもう何年も着ていないなんてことになっていませんか。

いつか着るかも、誰か欲しいかもと思って保管してしまいますが、親の世代の服を子供の世代が着ることは普通はありません。ワンシーズンで実際に着る服はせいぜい5種類ずつだそうです。結局は気に入っている服を着回してしまいます。去年も今年も着なかった服はもう処分してもいいのかもしれません。

洋服は一般ごみとして捨てられますから処分はしやすいです。まとめて捨てるとゴミ袋何袋にもなって捨てにくくなりますので、衣替えの度に都度捨てていくのが良いと思います。

捨てるのに抵抗がある方は、最近は古着屋も増えていますので売りに出してみてはいかがでしょうか。もしくは海外の子どもたちのために寄付することも出来ますのでぜひ検討してください。あなたの衣類1箱で地雷がひとつ撤去できる、といったこともあるようです。

リサイクルとして処分しやすい物の代表格が本でしょう。衣類とちがって本は重たいので片付けもおっくうになりがちです。しかし本棚にきれいに並べられたまま、10年以上そのままということも多いはずです。私の実家にも実家に引っ越したときから30年そのままの本棚があります。シリーズがきれいに並んだ書籍は気持ち的にも捨てづらいものです。

書籍の処分方法ですが、古本屋には2種類あります。個人が経営しているいわゆる古本屋とチェーン店のリサイクルショップです。私の経験では、チェーン店のリサイクルショップは古くて価値のある本を評価するという仕組みがありません。

査定するのもアルバイトですので、あくまで発行年と保存状態から一律に査定されていきます。逆に個人店の場合は価値のある掘り出し本を探し、残りは二束三文というイメージです。なので、まず出張買取をしてくれる個人店に来てもらい、買い取れる本だけを引き取ってもらいます。残った本はチェーン店に引き取りに来てもらいましょう。

チェーン店は値段のつかない本も無料で引き取ってくれるのですっきり処分できます。CDやDVDなども一緒に引き取ってもらいましょう。

最後に残るのは家具や電化製品です。よく軽トラックなどで不用品を買い取りますとアナウンスしながら回っている業者がいますが、こういった業者はおすすめしません。

ろくに査定もせずに古くて値段がつかないので引取料がかかると言われることが多いようです。ひどいときは荷物を運び出してからあとで引取料を請求してくる場合もあります。リサイクルショップに見積もりに来てもらう場合も値段のつくものだけを引き取ってもらい、残りは自治体の粗大ごみで処分するほうが安くつきます。